我が家のファミリーキャンプを始めるきっかけになったのが、テントの購入でした。
ファミリーキャンプを始める前、初心者にとって、テントを購入するのに検討するのに時間がかかります。
我が家がファミリーキャンプ用のテントを購入するために、調べて、検討して、購入して、使用した結果を含めてご紹介します。
見た目に惹かれたテントがあるならそれでOKですが、
知っておきたい知識もあります。
以下に購入を検討するための基本的な知識をご紹介します。
- テントの種類と特徴
- テントの選択基準
これからテントの購入をお考えの方は、
参考にして頂けると幸いです。
テントの種類
- ドームテント
- 2ルームテント
- トンネルテント
- ワンポールテント
- ロッジ型テント
- ワンタッチテント
ドームテント
昔からある馴染みのある見た目のテントです。
骨組みのポールを交差させて立ち上げるテントです。
軽さとコンパクトさを重視した、初心者も扱いやすいものが多いです。
サイズ展開も幅広くあります。
ドームテントは寝室と前室の構成なのでリビングがありません。
テント内にリビングスペースを確保しにくいので、別にタープを用意するのもおすすめです。
雨・日差し対策が必要な時はタープを張ったり、シェルターと連結して雨風を防ぎます。
【メリット】
- 設営が簡単
- サイズ展開が幅広くある
【デメリット】
- リビングが無いタイプが多い
- タープなどが必要になる時がある
2ルームテント
寝室とリビングスペースに別れているので、4〜6人の家族にぴったりです。
大きめのサイズになるため狭いキャンプサイトだと入らない可能性もあります。
設営に時間がかかるものもあるので、慣れるまで多少時間がかかります。
寝室とリビング空間が確保できるので、テント内のリビング空間で過ごすことができます。
タープ無しで過ごすことが可能です。
2ルームテントは「雨・風」を防げるリビングがあります。
入り口や窓を全部閉じれば雨風を防いでくれます。
入り口や窓をメッシュにすれば虫の侵入を防いでくれます。
風が強い場合は、風に煽られやすいですが、ガイロープの調整などで対応します。
我が家が、最初に購入したのは、2ルームテントでした。
一度設営してしまえば雨風、虫が防げます。
設営・メンテナンスに手間が必要ですが、慣れます。
【メリット】
- リビングと寝室が一体化しているので、ひとつ建てるだけで設営完了
- タープを張らなくても日差しや雨を凌げる
【デメリット】
- テントが大きいためコンパクトな区画だと入らない場合がある
- 設営/撤収/メンテ(乾燥)に手間がかかる
- 重いものが多く持ち運びが大変
- 熱がこもりやすい
トンネルテント
トンネルテントはドーム型テントの前室が両方にそのまま伸びたようなシルエットです。
カマボコ型・イモムシ型とも呼ばれます。
テント設営の手間だけで、テント&タープの両方がセッティングできるのは便利です。
数本のポールをフライシートに通すだけで完成するモデルもあり、設営が簡単なのが特徴です。
空間が広く使え、大人数キャンプでも窮屈さを感じずに過ごせます。
大きめサイズなので、2ルームテントと同様、サイト選びには注意が必要です。
【メリット】
- 設営が簡単
- 寝室とリビングを一度に建てられる
- 内部空間が広い
【デメリット】
- テントが大きいためコンパクトな区画だと入らない場合がある
- メンテ(乾燥)に手間がかかる
- 重いものが多く持ち運びが大変
- 熱がこもりやすい
ワンポールテント
ワンポールテントとは、中央にある1本のポールで支える円錐型テントのことです。
「ティッピーテント」や「モノポールテント」とも呼ばれています。
普通のテントにあるようなフレームや複数のポールを使用せず、軽くペグダウンした後にポール1本を中央に立て、再度テンションをかけてしっかりとペグダウンするだけで簡単に設営できます。
設営のしやすさと居住空間を高く確保できる点がワンポールテントの特徴です。
前室がないので、タープと組み合わせると広く使えます。
ワンポールテントの強みは設営撤収が簡単で天井が高くて快適です。
風にも強いので安心です。
ペグダウンが必須なので、ペグが刺さらないサイトには向いていません。
【メリット】
- ポール1本で設営が簡単
- 風に強い
【デメリット】
- ペグダウンが必須
- センターポールがあることでレイアウトの自由度が下がる
- ほとんどが前室がないため雨が吹き込みやすい
- ほとんどが前室がないため靴の夜露対策が必要
ロッジ型テント
ロッジ型テントは、なんと言ってもレトロな外観が魅力です。
壁面が垂直構造で天井も高く、広い空間を確保できます。
大型で見た目のインパクトも強く、キャンプ場で目を惹きます。
他と被りたくない人におすすめです。
フレームが鉄製で丈夫な反面、他のテントと比べて重い傾向があります。
収納サイズも大きくなるため、持ち運びには注意が必要です。
【メリット】
- 内部空間が広く家に近い感覚で過ごせる
- 見た目が他と被りにくい
【デメリット】
- 重くて大きいものが多く設営が大変
- 価格が高め
ワンタッチテント
ワンタッチテントとは、誰でも簡単に設営撤去できる便利なテントです。
フレームを傘のように広げて設営するものや、袋から取り出すだけで広がるものまで、さまざまな種類があります。
初心者でも1人で設営できるため、面倒な設営を避けたい人にはぴったりです。
また、メッシュになったタイプも多く、通気性もあります。
暑い季節に使いたい方にもおすすめです。
【メリット】
- 設営が簡単
- 撤収が最速
- 部品がなくなりにくい
- 設置用の道具が少ない
【デメリット】
- 構造は傘なので、1ヶ所不具合があると成り立たない
- 強度が弱く壊れやすい
テントの選択基準
テント選びのポイントは大きく分けて5つです。
- 使用人数
- 設営のしやすさ
- 機能性
- 価格
- 見た目
しっかりポイントを抑えて自分好みのテントを購入しましょう。
使用人数
テントを購入する際は、使用する人数+1人の余裕あるテントを選ぶと、ゆったりとスペースが取れるので快適です。
テントはほとんどの場合、床面積と高さが記載されています。
人数が多い場合はツールーム型テントかトンネルテントがおすすめです。
荷物がリビングに置けるので、寝室のスペースが広く確保できます。
小さい子どもがいる方は、子どもが寝ている時に動くので、寝室が広いと安心です。
- プラス1人の余裕を持たせる
- 床面積と高さをチェックする
- 人数が多い場合はツールーム型テントかトンネルテントがおすすめ
設営のしやすさ
ファミリーキャンプでは、テント設営をスムーズにしたいところです。
テントは構造によって設営のしやすさが大きく異なります。
ファミリーキャンプは、何かと忙しいです。
できるだけ簡単に設営できるテントが助かります。
設営が簡単なのはドーム型テントとワンポールテント。
ドーム型テントは自立させやすいので、設営作業もスムーズです。
ワンポールテントは、フロアシートをペグダウンしておけば、中心のポールを立ち上げるだけで設営できます。
- できるだけ設営が簡単なテントを選ぶ
- ドーム型テントとワンポールテントは設営しやすい
機能性
通気性や防水性などの機能も大事です。
夏にキャンプを楽しむなら通気性に優れたテントが良いです。
通気性では、開口部数とメッシュに出来るかどうかを確認します。
生地の「耐水圧」も確認します。
耐水圧とはテントが水にどれだけ強いかという指標です。
一般的に傘の耐水圧は200~500程度、
レインウエアは2,000mm以上と言われています。
耐水圧は最低1,500mmは欲しいです。
雨の多い時期の利用も検討するなら、フロアの耐水圧は3,000mm以上のものを選ぶと安心です。
「スカート」があるかどうかも確認します。
フライトシートの四方についている「スカート」と呼ばれる裾は、雨や冷気からテント内を守ってくれる役割があり、特に冬場のキャンプでは重要な役割があります。
冬キャンプでは、フライシートと地面の間のすき間を埋めてくれるので密封性が上がります。
夏でも、フライシートと地面の間のすき間を埋めてくれるので虫の侵入も減らしてくれます。
スカートがあるだけで風の吹き込み具合は大きく異なります。
また、雪が降る可能性のある場所で使用するテントは、スノースカートがあるものを選びましょう。
ベンチレーション機能(換気窓)が付いているかも確認が必要です。
通気口の役割を果たしてくれるので、快適な湿度が保たれ、テント内の結露を防げます。
- 開口部の位置と数
- メッシュに出来るか
- 耐水圧3,000mm以上がおすすめ
- スカートがあるかどうか
- ベンチレーションがあるかどうか
価格
予算に見合った価格かどうか。
テントの価格は安いほどうれしいです。
しかし、安さだけに引かれて選ぶと、スペック不足で雨や強風などの天候の変化に対応できない場合もあります。
生地によって同じテントでも価格が変わります。
「ポリエステル」「ポリコットン」「コットン」素材が有名ですが、
各素材で重さの違いだったり、手入れのしやすさなどの特徴が異なります。
- 安いテントは天候の変化に耐えられない場合がある
- 生地によって同じテントでも価格が変わる
見た目
見た目も大事です。
好きなデザインのテントを購入することで愛着が湧きます。
お気に入りのテントなら、設営もメンテナンスも苦にならなくなります。
また、他の人が持っていないテントだと、キャンプ場で自分のテントをすぐに見つけることが出来ます。
見た目に惹かれたテントがあるなら機能などを確認して、
許容範囲であれば、購入しても良いと思います。
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